猫事記
歌唄いの猫
TSU
2019年05月17日 19:33
笑吉の声の大きさは尋常じゃなかった。
どんな時でもお腹の底から力いっぱい声を出していた。
そんなに大きくない身体で、ものすごく張りのあるのびやかな、ふりしぼるような声でいつも何かを訴えていた。
時に怖くなるほど頭の良かった猫のその目とその声はいつまでも私の頭から消えない。
たぶん、歌っていたのだ笑吉は。
心の底から、いつもいつも思いっきり。
歌っていたのだ、と、思う。
今も歌っているかな。
歌っているな、たぶん。
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