猫事記 › 笑吉
2020年11月20日
ものいう猫
猫と暮らしているとつくずく思うんだけど、猫はものすごくよくものをいう。
声を出してもしゃべるけど、顔で、態度で、行動で、それはそれは自分の考えを主張する。
人の話もすごく良く聞く。
たぶん、こちらが思っている以上に彼らは自分の考えを持っていて、
それを常に発信しているのだろうな。

時々それがはげしすぎる子もいるけどね。
声を出してもしゃべるけど、顔で、態度で、行動で、それはそれは自分の考えを主張する。
人の話もすごく良く聞く。
たぶん、こちらが思っている以上に彼らは自分の考えを持っていて、
それを常に発信しているのだろうな。

時々それがはげしすぎる子もいるけどね。
2019年05月17日
歌唄いの猫
笑吉の声の大きさは尋常じゃなかった。
どんな時でもお腹の底から力いっぱい声を出していた。
そんなに大きくない身体で、ものすごく張りのあるのびやかな、ふりしぼるような声でいつも何かを訴えていた。
時に怖くなるほど頭の良かった猫のその目とその声はいつまでも私の頭から消えない。
たぶん、歌っていたのだ笑吉は。
心の底から、いつもいつも思いっきり。
歌っていたのだ、と、思う。

今も歌っているかな。
歌っているな、たぶん。
どんな時でもお腹の底から力いっぱい声を出していた。
そんなに大きくない身体で、ものすごく張りのあるのびやかな、ふりしぼるような声でいつも何かを訴えていた。
時に怖くなるほど頭の良かった猫のその目とその声はいつまでも私の頭から消えない。
たぶん、歌っていたのだ笑吉は。
心の底から、いつもいつも思いっきり。
歌っていたのだ、と、思う。

今も歌っているかな。
歌っているな、たぶん。
2019年04月24日
四十九日に、

明日は、きいちと笑吉の四十九日だ。
少しは気持ちの整理をしなくてはいけないなと思ってはいる。
わたしたちの大事な黒猫きいちは、弱って行く心臓を自分でちゃんとコントロールして、少しずつ少しずつ大事に大事に時間を使って、
最後の一息までとても上手に吸い込んで、すうっと吐き出して、静かに幕を閉じました。
たぶんちゃんと寿命を意識して、じぶんなりに死出の準備をしていったように思いました。
でも、
わたしたちの大事な永遠の小学生の笑吉は、そんな覚悟もないままに不慮の事故で逝ってしまいました。
たくさん血を吐いて、
苦しんで、
うめき声をあげて、
本当に可哀想な最期でした。
自分が死んでしまうなんてこれっぽっちも考えていなかったはずです。
しばらくして、痛くも苦しくもなくなって、気がついたら、
知らない場所をきいちくんと二匹でふわふわと歩いていたのでしょう。
きいちくんと違って、覚悟の無かった小学生は、私たちに会えなくてうんと泣いているかもしれません。
あの子は誰よりも寂しがりやで甘えん坊なのです。
しかも泣き声はラッパのように大きくてうるさいのです。
きっときいちくんを困らせていると思います。
なので、仏様、お願いします。
あの子をうんと抱きしめてあげてくださいませんでしょうか?
私たちのかわりに思いっきり甘えさせてあげてくださいませんでしょうか?
そして、きいちくんを困らせることのないように言い聞かせてください。
そして、いつか、必ず私たちもそちらへ逝くのだからお利口に待っているように伝えてください。
どうか、どうか、よろしくお願いいたします。
TSU
2019年03月14日
2019年3月8日
2019年3月8日午前9時50分
長く煩っていたきいちが静かに静かに息をひきとりました。
心筋症の猫は時にすごく苦しんで逝く場合があると覚悟していたのですが、
前日の夜までしっかりご飯を食べ、寝たままですがおしっこもうんちもちゃんとして、
翌日の朝だんだんと呼吸が静かになっていき、やわらかく手をぐ〜ぱ〜して、ゆらぁりとしっぽを動かして、
それはそれは上手に上手に永遠の眠りにつきました。
その姿はまるで黒いファルコンのようで、みんなで厳かに看取る事ができました。

しかし、
その3時間後、
信じられない事に、
いまだに信じたくもない事に、
食後、雉子丸と外に遊びに出ていた笑吉が車にはねられました。
大きなドンッ!という音がして、胸騒ぎがして外に出てみたのですが、
道に車も猫も見当たらなかったので安心して家に戻ろうとしていたら、
隣の奥さんが家から出て来て
「笑ちゃんが塀から落ちて、うちの庭で倒れている!」
と教えてくれて、駆けつけた時には激しく痙攣しており...........。
すぐに病院に連れて行きましたが、胸部を強く打ち、内蔵が破損していて、たくさん血を吐いて.....苦しんで苦しんで..........逝ってしまいました。
車にはねられた後、ふらふらしながらお隣の塀づたいに家に帰ってこようとしていて、下に落ちたようです。
きいちが逝った後、笑吉に「これからはおまえが一番上なんだからしっかりしてね」と言ったばかりでした。

悪夢のような日から今日で一週間........、私たちはまだ悪い夢の中にいます。
後悔で後悔でいっぱいです。
どんなに外に行きたがっていても、どんなに網戸をこわされても、どんなにうるさくさわがれても、やはり出すべきではありませんでした。
どんな死に方もつらいですが、交通事故は悲惨です。
笑吉は本当に苦しんで逝きました。
可哀想で可哀想でたまりません。
毎日毎日、笑吉に謝っています。
あれから雉子丸も心を鬼にして外に出していません。トイレトレーニング中です。
雉子丸はまた仲良しを亡くしたショックで少し挙動不審です。
今日は二匹の初七日です。

長く煩っていたきいちが静かに静かに息をひきとりました。
心筋症の猫は時にすごく苦しんで逝く場合があると覚悟していたのですが、
前日の夜までしっかりご飯を食べ、寝たままですがおしっこもうんちもちゃんとして、
翌日の朝だんだんと呼吸が静かになっていき、やわらかく手をぐ〜ぱ〜して、ゆらぁりとしっぽを動かして、
それはそれは上手に上手に永遠の眠りにつきました。
その姿はまるで黒いファルコンのようで、みんなで厳かに看取る事ができました。

しかし、
その3時間後、
信じられない事に、
いまだに信じたくもない事に、
食後、雉子丸と外に遊びに出ていた笑吉が車にはねられました。
大きなドンッ!という音がして、胸騒ぎがして外に出てみたのですが、
道に車も猫も見当たらなかったので安心して家に戻ろうとしていたら、
隣の奥さんが家から出て来て
「笑ちゃんが塀から落ちて、うちの庭で倒れている!」
と教えてくれて、駆けつけた時には激しく痙攣しており...........。
すぐに病院に連れて行きましたが、胸部を強く打ち、内蔵が破損していて、たくさん血を吐いて.....苦しんで苦しんで..........逝ってしまいました。
車にはねられた後、ふらふらしながらお隣の塀づたいに家に帰ってこようとしていて、下に落ちたようです。
きいちが逝った後、笑吉に「これからはおまえが一番上なんだからしっかりしてね」と言ったばかりでした。

悪夢のような日から今日で一週間........、私たちはまだ悪い夢の中にいます。
後悔で後悔でいっぱいです。
どんなに外に行きたがっていても、どんなに網戸をこわされても、どんなにうるさくさわがれても、やはり出すべきではありませんでした。
どんな死に方もつらいですが、交通事故は悲惨です。
笑吉は本当に苦しんで逝きました。
可哀想で可哀想でたまりません。
毎日毎日、笑吉に謝っています。
あれから雉子丸も心を鬼にして外に出していません。トイレトレーニング中です。
雉子丸はまた仲良しを亡くしたショックで少し挙動不審です。
今日は二匹の初七日です。

2019年02月23日
気の合う2匹
雉子丸のおかげで笑吉は外に出る事ができるようになった。
本当は心配なので出したくはないのだけど。
出たくて仕方がなかったわりに、案外出てみると、迷子になったり、隣の猫とけんかになったりで、ままならない事が多いらしい。
以前、笑吉が迷子になってなかなか帰って来れなかったとき、雉子丸に「笑吉を探して来て!」と頼んでみたら、ぴゅう〜っと走って行った雉子丸はものの10分ほどで笑吉を伴って帰って来た。
それからは笑吉はいつも雉子丸の後ろをくっついて歩く。
雉子丸がいない時はうちの周りをうろうろするだけにしているみたいだ。

窓の外を2匹のしっぽが動いて行く。
かならずシマシマが先で、白黒が後だ。
外でも中でも2匹は仲がいい。
雉子丸は桃栗とはあまりうまくいかないので、まるで笑吉と兄弟みたいだ。
馬が合う猫っているんだな。
本当は心配なので出したくはないのだけど。
出たくて仕方がなかったわりに、案外出てみると、迷子になったり、隣の猫とけんかになったりで、ままならない事が多いらしい。
以前、笑吉が迷子になってなかなか帰って来れなかったとき、雉子丸に「笑吉を探して来て!」と頼んでみたら、ぴゅう〜っと走って行った雉子丸はものの10分ほどで笑吉を伴って帰って来た。
それからは笑吉はいつも雉子丸の後ろをくっついて歩く。
雉子丸がいない時はうちの周りをうろうろするだけにしているみたいだ。

窓の外を2匹のしっぽが動いて行く。
かならずシマシマが先で、白黒が後だ。
外でも中でも2匹は仲がいい。
雉子丸は桃栗とはあまりうまくいかないので、まるで笑吉と兄弟みたいだ。
馬が合う猫っているんだな。