猫事記

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りっちゃんは、がんばっている。
このところ毎日通院して点滴だ。
今朝、久しぶりにちょこっと食欲がでたみたい。
ぎりぎりの旅から戻って来てくれた。
りっちゃんはえらいのだ！
りっちゃんはすごいのだ！！！
  

人の顔を見ると、「なんか食べたい」ってミャアミャア言いながらついてくる。
食べても食べても食べたい。
食べても食べても痩せてしまう。
だからといって食べ過ぎると下痢をしてしまうので、そんなに食べ過ぎてはいけない。

りっちゃんは4月に再手術をしたものの腫瘍はとりきれず、わかってはいたのだけど、またどんどん腫瘍に蝕まれている。
食べてもみんな癌細胞にとられてしまうので、悲しいくらいにやせっぽちだ。
今、1.6キロしかない。

すぐ疲れてぱたっと寝てしまう。
起きると、「なんか食べたい」っていう。

ただただ、生きるために食べようとしているかんじ。
すごいな。
変な言い方だけど、死ぬまではとにかく生きるんだな。
よけいなことは考えない、ただただ、生きつくす.......、明日また考えようとか、もういやになっちゃったなとか、第二の人生とか、死ぬ気でがんばるとか....そんなくだらないことは考えないのだな。
ただただ生きるんだ、きっと。
うまく言えないけど、生まれたら死ぬまで一直線なんだな。
ああ、りっちゃん、それでもできるだけ長く生きよう、ただただ、生きよう。
お願いだから、ちょっとでも長くね。  

甘えん坊のあまばあちゃんだ。
でも術後の経過はまずまず順調。
食欲はだれよりも旺盛。
元気いっぱい。その調子だりっちゃん！！  

その昔、まだ1歳にもなっていなかったど〜ちゃんは小さな体にでっかいカラーをつけて、ほぼ半年くらい過ごしていたのだけど、それはそれは感心するくらい上手に工夫して生活していた。
りっちゃんは、ぜんぜん工夫したりしない、力任せにぐんぐん進んで、なにかとわがままで強引だ。
性格なのか、年齢のせいか.........？？？？  

気が強いりっちゃんはエリザベスカラーをぶんぶんふりながら、
あっちこっちにガンガンあたって、いろんなものを蹴散らしながら歩く。
まるで小さな恐竜だ。



今日はエイプリルフールなので、なにか素敵な嘘を描こう！と思ったのだけど、
猫には嘘が似合わないので、やめました。